音と私

忘れないように。語彙力皆無。

ヒグチアイ ワンマンライブへ行って

2019.11.16 

HIGUCHIAI band one-man live 2019

@Veats shibuya

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土曜日ということもあり、渋谷はかなりの人混み。

スクランブル交差点を渡るのはいつだって苦手。この日もまた反対側から来る人にぶつかりそうになってしまった。

 

渋谷に新しくできたばかりの会場。初めて行くからワクワク。ごちゃごちゃのセンター街を突き進んでいくとキレイな建物を発見!

 

たくさんの人に紛れて整理番号を呼ばれる瞬間を待つ。この待ち時間ドキドキして好き。

あと初めてイープラスのスマチケで入場した。なんか近代的!

お客さんの年齢層は様々!こういうのいいよね〜。

しかも同年代くらいの女性はお洒落で可愛い子が多い。

 

中はまだ新築の匂いがした。トイレもいっぱいあって嬉しい!スタッフさんも良い人多かった。

 

ライブ会場へ入ると、天井がとても高くて人が多くても窮屈感はなし!

照明がとてもキレイ。音もめちゃくちゃ良く聞こえる。さすがレコード会社が作った箱なだけあるな!という感じ。

 

ステージには、手前真ん中にキーボード、右手にギター、右手後方にドラム、左手後方にベース。

キーボードにはツタ?っていうの?葉っぱみたいなのが飾り付けられていた。

 

あと開演直前まで、真ん中あたりにこれまたツタ?が飾られた丸い鏡が置いてあって、そこに照明が反射してなんとも神秘的というかなんというか…ヒグチアイさんの世界観感じた。

 

そして開場から開演までの間に公式LINEからメッセージが届く。このメッセージがとても良くて。気持ちが更に高まる。

 

今回なんと!この低身長のわたしが!奇跡的に人と人の間からヒグチアイさんの姿をとらえることに成功!!!

今まで何度かヒグチアイさんのワンマンライブへ行ったことがあるが、埋もれてほぼ見えないことが多かったから、歌う表情を見れたことはとても嬉しかった!早めにチケット取っておいてよかった。

アルバム「一声讃歌」のジャケットでも着ている赤いワンピースだったのかな?とても似合ってて、お肌も艶があって、美しい〜

 

サポートメンバーは

ギターにひぐちけいさん。ヒグチアイさんの妹さん。姉妹揃って天才すぎるでしょ。音楽の才能ありすぎるでしょ。ギターかっこいいのに声かわいいのギャップ!

ドラムに伊藤大地さん。なんの曲か忘れちゃったのが残念すぎるんだけど、ドラムから始まったシーンがかっこよすぎて…!照明が白っぽくてそれもまたかっこよかった!

ベースに御供信弘さん。前にライブで見たときからかっこいいと思ってた。今日は姿は見えなかったけど高揚した!

 

 

発売されてからたくさん聞き込んだ、「一声讃歌」の曲たちが初めてライブで聞けて大感激!どの曲がどのタイミングにやってくるのかという待ち遠しさも楽しい。

今までの曲も数曲歌ってくれて大感激!

 

 

★走馬灯

一曲目だとは!想像してなかった!

一音鳴った瞬間、一声目で鳥肌。ライブはこれがたまらない。

MCでも話していたけど、過去のどんなときもわたしはわたしでしかないんだよね。

一曲目から情緒ぐらっぐら。

 

★前線

少し前にテレビ出て歌ってたのも見てたし、コレコレ〜!ってなった!

その時言ってたけど、インド象が歩いているような間奏部分がかっこいい!壮大!

 

★風と影

歌詞で四季を巡るところがあるんだけど、そこでいつもグッときちゃう。ちゃんと当たり前に季節って巡ってきちゃう。

そして男ってほんとにずるい。

 

★一週間のうた

なんだか音源よりもとてもやさしい歌声に感じた。わたしも準備が上手な生き物になりたい。

 

★猛暑です

何年か前の下北沢でのワンマンライブで扇風機ダンスしてたことが思い出されて、懐かしい気分になった。この日は踊らず!笑

冒頭の掛け合い部分、ちょっとドキドキソワソワしちゃうし、この曲のヒグチアイさんの歌い方や表情にドキドキしてしまった。これ男性はたまらないのでは!?中毒性あるな〜

夏過ぎたけど聞けてラッキー!

 

★バスタオル

自己犠牲的な恋愛をしてきたけど、もうすぐ30になるから…みたいな感じの話をして歌ってくれた。あと、後輩ミュージシャンから恋愛相談受けて、バンドマンだけはやめとけって話。これ何度か聞いたことあるけど、何があったんだろう。笑

間違えても歩き続けてれば出会えるのかな、ちょっと希望をもらえた。この日ライブで聞いた時、とても優しい曲だなって感じた。

ライブ翌日はこの曲がずっと頭の中で流れてた。

 

★どうかそのまま

この曲配信された時あたりかな、ちょうど失恋前後で死ぬほど共感強くて聞くの辛かった。

歌詞の中で「完璧でただしくて何ひとつ勝ち目がないきみのそばにいるとわたしを嫌いになってしまう」ってところが特に。

でもこの曲も間奏部分がすごく好き。

 

★ほしのなまえ

めちゃくちゃロマンチックな世界だった。照明が星空を作ってくれたようで星空の下にいるというよりも星空の中にいるような感覚。いつか埋もれていってしまうのかな…儚いけれど今この瞬間を刻めてることがとてもしあわせ。

 

★備忘録

たしかキーボードだけで。シンプルな演奏に歌が際立って、ことばが刺さる。

こういう曲を嫌味なく歌えるところがいい。なんかたまにいるじゃん、説教じみた感じ出してくる人とか、こんな自分だけどどや!って感じ出してくる人とか…。

ヒグチアイさんはヒグチアイさん自身に向けて嘘偽りなく本当の気持ちを歌っているから、嫌な感じがしないのかも。だからこそすんなりとわたしにもわたしのこととして入ってくるのかも。

 

★いちご

ここから後半戦!

最初の部分だけハンドマイクで歌ってた。他の人のライブで手あげたりなんだりしてるのが嫌?だったけど、お客さんそれぞれのタイミングで好きなようにしてね〜みたいなこと言ってて、ヒグチアイさんらしい煽り方!この曲から一気に会場が沸いた気がする!見た目のアクションの話!

曲名もだけど可愛い曲。

 

★街頭演説

バンド曲!って感じ!ライブで見るとさらにかっこいい!上がった!

アンバランスなバランス〜のところ好き。

 

★黒い影

これはライブでバンドで聞きたい曲!かっこいい!照明も最高だった!まさかこの日歌ってくれるとは思わなかった!

力強い歌声も力強い弾き方も好き。

 

★ラブソング

ずっとずっと涙堪えてきたのに、この曲で崩壊してしまった。寂しさの究極と愛しさの究極に包まれる。忘れちゃいけないよな。

「思い出すことは想うこと」

この歌詞に何度も救われたし、今後もきっと救われる。

 

★わたしはわたしのためのわたしでありたい

続けて涙が止まらず…!

昨年の個人的テーマソング。この曲聞いていっぱい頑張ってきたし、挫折してきたし、乗り越えてきた。

ヒグチアイさんの曲の中ではとても明るくて前向きな曲。伸びやかな歌声に元気もらった。

 

★ココロジェリーフィッシュ

もうこの曲はヒグチアイさんといえば!という感じ、わたしのなかでは。

初めてライブを見たのは、いつかの代官山LOOPでの対バンだった。その日はCDとか買わずだったんだけど、印象的すぎて衝撃的すぎてyoutubeで検索してた時にいちばん聞いた思い入れ深い曲。

曲名からして独特だよね。聞いてる最中の浮遊感も好き。聞けて嬉しかった。

 

★聞いてる

なかなか歌わないからアレ?ナシ?そんなわけないよな!って思ってたら、本編最後にっ!!!

今回のアルバムの中でとても好きな曲。

「叩いた数だけ息をしてる叩いた数だけ生きていける」

ここ、「今」を生きている感じが強くて胸が熱くなる。

これから先も叩き続けて欲しい。それがまたひとつわたしの生きてく理由になる。

 

 

アンコールはこの日発売のTシャツを着てヒグチアイさんのみ登場!白のXL着ててかわいかった。やっぱり買えば良かったな。普段使い出来そうだったから。ああ後悔。

 

出来たばかりの新曲を歌ってくれた。

 

★東京にて

わたしは東京に住んでいるわけではないけど、職場は東京にあるからほぼ毎日東京にいるし、遊ぶのだって東京が多いから、東京は身近な街。

いろんな人が交差する街。それぞれの東京があって、嘘も本当もある。そんな曲だった。

またライブで聞ける日を楽しみに。

 

 

ヒグチアイさんは同じ平成生まれで同じような時代を生きてきたミュージシャン。

そして女性というところも共通してるからかな、ことばがグサグサ刺さりすぎてえぐられて苦しくなってしまうんだけど、なぜか聞いちゃう。

歌を聞いているとその様子がとてもリアルに感じられて光景が浮かぶ。歌詞とまるまる同じ経験をしたことがなくても、きっとどこか自分の経験や感情に重なる部分があるのだろう。

 

この日のMCで、

今回のアルバムを作るにあたって、2020のオリンピックに向かって世の中は頑張ろう!前向き!未来へ!とかそういう姿勢が強い!けど、じゃあ私は過去を歌おう!

みたいなことを話していて、そういうところがいいなと思った。誰もが明るい未来ばかり想像して頑張れる日々ではないと思うし。そういうところに寄り添ってくれる数少ないミュージシャン。

 

過去を振り返ることは決して後向きなだけではないなと。過去に出会ってきたすべての人のおかげで今のわたしがいる。

 

あと、

生活のすべてが音楽になるのではなく、生活の一部に音楽があるほうがいい。

みたいなこと話してて、それ!って思った!

こういう考え方だからこそ、それぞれの生活の中に溶け込む音楽が作れるんだろうな〜と。

 

あ、あとあと、

元気じゃなくてもまた会いましょう

って言ってくれて、そういうところー!!!

 

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こちらフォトスポット!サインかいてある!おひとりさま参加だったので、自分は写れず。

それもMCで言ってて、ヒグチアイさんのライブはおひとりさま参加が多いって話。

どうしたらひとりで来ても写れるか考えたそうで、机を置いてセルフタイマー出来るように。とか。でもそれだと撮ってるところを誰かに見られちゃうから目隠し的なものを置くか。とか。結局何もなかったけど。笑

 

もちろん誰かと一緒に行けたら嬉しいけど、ひとりで行っても全く寂しい気持ちにならないところが良い。みんなそれぞれ楽しんでるし浸ってる。とても良い。

 

今回のワンマンライブ、「一斉参加」という意味も込められているんだとか。

参加できて良かった!!!

 

最終的にあったかい気持ちになれた。

こんなわたしでもいいんだなと。

帰り道、渋谷の人混みも悪くないなと思えた。

 

ヒグチアイさん、大好きです。

もっと大きなホールとかでもライブ見たいな。

 

 

※翌週に大阪編があったため、ネタバレを恐れ遅めの更新。…誰が見てんねんって話だが。