お気に入り song vol.3
今日の曲はこちら!
『東京にて』ヒグチアイ
ヒグチアイさんの最新アルバムからの一曲。
初めてこの曲を聴いたのは、このブログを書き始めよう!と思うきっかけになった、ワンマンライブにて。ワンマンライブとかで初めて聴く曲ってなかなか頭に残りづらいタイプなんだけど(たくさん曲やるし好きな曲とか思い入れ深い曲とかにどうしたって引っ張られがち)、この曲はすごく心にひっかかって頭からなかなか離れなかった。
そんなずっと離れなかった曲がアルバムに入ると知った時はめちゃくちゃに嬉しかった。いつでもどこでも聴ける曲になるのだと。サブスクでの配信日が発売日よりたしか少し早くて、配信日に速攻Apple Musicで聴いた。最高。もうこれ以外の言葉はないなと。
オリンピックを控えている今の状況にピッタリ当てはまる曲だなと感じると共に、これから先もずっと寄り添ってくれる曲のような気がする。たくさんの人にいろんな人生や生き方があって、現状はピンヒールのOLかもしれない人だってホームレスになる可能性だってある。どうにだって変わっていくし、変わらないかもしれない。どうなっていくにしろ「君だけの」人生なんだよな。この「君だけの」がいちばんグッとくるポイント。曲を通してチクッと刺されるところがたくさんあるけど、私は私の人生を生きていくしかないなと。それは絶望的な気持ちではなく、どこかフッと心が軽くなった気持ちでそう思える。
「東京」という街は私にとっていつしか身近なところになっていて、たくさんのものが錯誤していて難しいし堅苦しく感じる時がほとんどだけど、そこで暮らしていくしかなくて。でも、住めば都というようにどんどん愛着が湧いてくる街にもなってきた。
この曲を聴いてから、混み合った通勤電車の中で、ああここにいる全ての人にそれぞれの「東京」という存在があって、それぞれの人生があるのだなって思うと、満員電車も少しは許せるような気がしなくもない。
最近ライブも有観客が始まってきているけど、まだなかなか行けそうにない。はやく心から安心して行ける環境になってくれればいいなあ。ライブへ行って全身で感じて震えて涙して笑いたい。
そんな日がやってくるまで、自分だけの新しい答えを日々模索しながら過ごしていきたい。