音と私

忘れないように。語彙力皆無。

平田勝久 ライブへ行って

2019.12.28

Unplugged Live 3日遅れのクリスマス

@下北沢某所

 

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仕事納めもして冬休み突入。年末感ないなと思っていたけど、朝テレビをつけると特番だらけでそこで一気に気分は年末感満載になった。
だけどこの日は年末感持ちつつの、遅れたクリスマスを下北沢にて。心待ちにしてた。

まさに部屋としか言えないような空間で完全アンプラグドなライブ。近すぎて息づかいまでわかるほど。大好きな歌声をこんな状況で聞けるだなんて、こんな幸せで贅沢なことはあるものなのか。

平田さん、サンタの帽子時々かぶってた。キャラじゃない的なこと言ってたけど、内心ノリノリだったはず。似合ってた。

 

ラストクリスマス(カバー)
この曲はTheクリスマス!という感じ。平田さんが英語で歌うというのが新鮮すぎて不思議な気持ちにもなった。少しぎこちなさも残る発音。どうやらカタカナとひらがなで歌詞を準備していたらしい。なるほど。
ただやはり耳に直接声が届いてきて、これはこの後私自身を保てるのか心配になるほど耳福になった。

 

★糸(カバー)
何度もいろんなミュージシャンのカバーを聞いてきて、シンプルな曲だからこそそれぞれの個性が出るなと思う。あーあの時のあの人が歌うこの曲好きだったなーと思い出して懐かしい気持ちにもなる。

 

★I LOVE YOU(カバー)
この曲も何度もいろんなミュージシャンが歌っているのを聞いてきたけど、この曲をアレンジして歌うのを許せるのは今のところ平田さんのみかも。
カバーって聞く方も結構難しくて、やっぱり本家には敵わないって思ってるから、変にアレンジとかされるとゾワゾワしてしまう。
なんだろうな、全然違うけど尾崎豊さんに通ずる何かが平田さんにもあるような気がしてる。

 

★性癖
聖なる夜で性癖。性なる夜?笑
ずっと捕まえたら離さないで心まで繋いでて、ってところがいろいろな意味で苦しくなる。日常生活においてもそうだし、音楽で考えてもそう。永遠に好きでいたいのよ。大事にしていたいのよ。

 

★独り占め
じわじわ系。それこそベトベトにまとわりついてこすってもとれないくらいに心掴まれてしまっているこの曲に。脆くて切なくてメロディも急所を押された時のよう。
楽しいときはいつも悲しみの前触れだなんてそんな考え方は誰に似たのかな、って歌詞。楽しいや幸せを強く感じれば感じるほど不安になってしまうことがよくあって、でもそう考えてしまうことって誰にでもあるものなのかなと思えて、苦しいんだけど救われる。

 

★兆し
進むべき未来を決められないまま毎日どこに向かってるんだろう、本当にそう。未来で考えると大きくて遠くて難しくて。そこへの具体的な解決策を教えてくれるわけではないのに、きっと明日になれば…って近くにある少しの希望を持てるからとても安心する。同じ目線での歌を歌ってくれるから、そういうところがたまらない。

 

ここでピンポン鳴ってゲスト登場。ピンポンとか遊びゴコロ満載。
ここから来たゲストがどんどん加わって一緒に演奏していく形式!なんだか豪華だしテレビ番組っぽいし、わくわくした!

 

butterfly in the stomachから中江太郎さん、そしてRyu matsuyamaさんが登場。

たろうちゃんは来るだろうと予想してた。Ryuさんは名前はよく見るけど初めまして。たろうちゃんとバッタリ会って急遽来たらしい。雰囲気がそういう人のソレって感じで、キャラもゆるくて濃くて良い人だった。

 

いろいろフリップ的なのに書かれたお題に沿ってトークもしつつ、面白かった。

 

★想像シンドローム
たろうちゃんのコーラスきれい。あーいたいのところいいよね。Ryuさんは上ハモいこうとしてなかなか最後までやりきれなくて残念。でもめっちゃキレイな声。

 

次のゲスト、この空間の事務所で働いてるという、23歳金髪男子!ローファー?ってバンドをやってるらしい!一曲歌ってくれた。若々しさと個性溢れてた!

 

★五月の雨
金髪男子が歌うと全然違う曲になってた!きっとちゃんと個性を自分のものにしてるタイプだから今後の将来が気になるね。
そして平田さんが歌うと、あーやっぱりコレコレってなる。それこそ本家がやはりイチバンだ。

 

ピンポンー!で新たなゲスト!遠藤タカヒロさん。そして一緒に飲んでて連れてきたという、NON'SHEEPというバンドから渡辺弘尚さん。なべやんって呼ばれてた。

 

ここでもトーク挟みつつ、

 

★花
えんちゃんのギター目の前すぎてガッツリ手元見てた。これまた贅沢。どこまでもどこまでもこの歌声がいろいろな人のところへ飛んでいけ〜!って思った。この狭い空間で歌っているからこそ余計にそう思った。

 

★name
ダウナーと言っていたけれど、本当に。暗い曲多いけど、これはトップレベルよね。むしろ私が今まで聞いてきた曲のなかでもトップレベル。でもこういう曲歌えるのは平田さんだから。それは絶対的な強み。

 

若者のすべて(カバー)
えんちゃんリクエスト。とてもよかった。花火って単語が冬なのに…ってなったらしいけど、意外とこの時期に聞くのも悪くない。むしろ年の瀬に聞くとまたグッとくるものがあった。これまたえんちゃんのギター最高すぎた。心地良かった。

 

最後の曲!
★何もない部屋
みんなでララララ〜歌って最強に幸せ空間だった。部屋みたいな空間で歌うこの曲は特別になった。
途中で感情溢れて歌えなくなる平田さんを見て、この人はどんな時でもこの瞬間の自分の気持ちに真っ直ぐで偽らずかっこつけずに歌を歌っていて、だからこんなにも心動かされてしまうのだなと改めて感じた。
reading noteの音楽に出会って、平田さんの歌を聞いてきて、バンドが活動休止してソロを始めて、見切り発車だったとも言っていたけど、いつでも生きた感情のままに行動する平田さんを見ているとパワーをもらえる。
変われない自分を、って歌詞があるけど私が見てきた期間だけでも、だいぶ平田さん変わったなと思う。これからも目が離せないって今一番思うミュージシャン。

 

クリスマスプレゼントとして、ろうそくを一人一人手渡しで渡してくれて、そこに詰まってる気持ちがとても嬉しかった。

 

3日遅れのクリスマス、とても素敵な夜になった。音楽は目に見える物ではないけれど、心の中に大切に大切にいつまでも残っていくと思う。

 

2019年、平田さんのライブ、たくさん行ったし、配信も見たし、そういう瞬間が当たり前ではないことを噛み締めながら毎回聞いてきた。来年も楽しみ。

 

https://youtu.be/nTNlsyULaak
この日の映像がyoutubeに残っていることも嬉しい。何度も見返してしまうでしょう。