tk2tk「チューインガム」を聴いて
2021.06.09
デジタルリリース
tk2tk(タカツタカ)「チューインガム」
前回のリリースから約一年ぶりくらいの新曲！去年の夏からもうそんなに時間が流れたのか…。ジャケットのどこか懐かしさを感じるタイトルの文字とイマドキっぽい毒々しい色味が目を引くデザインだなと思った。平田さんの繊細さを感じる手も美しい。
始まり方がすこーしだけ「アイスクリーム」ぽい？と思ったけど、全然違った。ホーンって楽器？が要になっていて…この楽器も込みで生演奏で聴けたらかっこよくてたまらないと思う。大人な雰囲気のある曲。
歌詞は平田節炸裂！って思った。もどかしい恋心がチューインガムに例えてられていて、不安を抱くような恋をしたことのある人なら誰でも通ってきた感情なんじゃないかな。チクっと痛むし、もうこういう恋愛は遠慮したい。笑
とある作品からインスピレーションを受けたとのことでその映画もぜひ観てみようと思う。
初っ端の「眠りこけた」っていう表現がすごく引っかかる。そこですでに寂しさというか虚しささえ感じてしまう。隣に寝てるのにこちらを全く気にすることもなく背を向けてぐっすり眠ってるんだろうな〜なんて。
この曲全体を通して平田さんの歌い方が、ずっとドキドキするポイントにヒットしてたまらない！平田さんの高すぎず低すぎずの歌声の良さが際立ってる。ずっとヒットしてる中でもピンポイントに語尾の「て」のt「e」の部分がとても好き。胸がざわつくんだけど聴きたくなってしまう中毒性ある歌声。
えんちゃんのギターソロ、めちゃくちゃ最高すぎませんか。絶対にライブで聴きたい。聴きたすぎる。きっとめちゃくちゃにテンション上がる。ガン見してしまいそう。
個人的に…この曲のリリース開始日が大好きな祖母が亡くなった直後だったもんで。ただでさえ鬱々とした毎日を過ごしているこんなご時世に大きすぎるショックが重なって、もう心がぼろぼろになっていた時に、耳から入ってくるメロディと平田さんの歌声に心を全く違う方向に引っ張ってもらい、改めて音楽の素晴らしさを感じた。
おまけにMVがシュールすぎてクスッと笑ってしまった。しつこいくらいに激しい平田さん初めて見た。初めて鑑賞した時は、ん？これでオッケーなの？って思っちゃったほど。えんちゃんのギターソロの部分はかっこよさに加えてチャーミングなところもあってきゅんとした。平田さん初監督？のMVもお洒落でとても素敵でした。
tk2tkのまた新たな魅力を発見してしまったな。毎回期待を裏切ってくる楽曲に今後も目が(耳が)離せない。
